カラカラ天気のセブ・リロアンからコンニチハ。
日本の各地で台風の被害が多く発生している様ですが、
皆様にはお変わりはございませんでしょうか?
ここリロアンでは、引き続き雨降りの日が非常に少なく、
未だに毎日断水の日々が続いていて、井戸水の生活が続いています。
さて、唐突ですが『水』といえば、酒造りに欠かせないものとよく言われています。
トロパラにお出でになられるお酒好きの方々と
フィリピンのお酒事情に関して聞かれる事が時々ございます。
ですので、今回はお酒の話を少々したいと思います。
日本で地酒というと、代表的なのはやはり日本酒ですよね。
地域によっては焼酎のところもありますね。
ここフィリピンに限らず、東南アジア全域では地酒といえば、
やはり『ヤシ酒』ではないでしょうか。
もちろん、地域によっては米やサトウキビから作るお酒もありますが、
やっぱり代表的なお酒は『ヤシ酒』です。
しかしこのヤシ酒も2種類ある事をご存知の方はあまり多くないようです。
それは、たとえて言えば、日本酒と米焼酎と思って頂くとわかりやすいでしょう。
ものすごく簡略化していえば、
日本酒はお米を発酵させたお酒。
米焼酎はそれを蒸留したお酒。
となります。
それと同じように、一般的に言われるヤシ酒は
ヤシの樹液を発酵させたお酒になります。
(ヤシの花穂を切断して、
そこから出てくる樹液を便などの入れ物にためて自然発酵させてつくるお酒です。
アルコール度数は3~5パーセント程にし必ず、
微発泡して白濁しています。見た目のイメージはカルピスソーダかな?)
そして、米焼酎に相当するものは、そのヤシ酒を蒸留したお酒です。
ここフィリピンでは、発酵させただけの物は、 『トゥバ(TUBA)』と呼びます。
このトゥバ、とても安いためにフィリピンだけでなく他の東南アジアの国でも、
日本では灯油を買う時に。おなじみのポリタンクで売り買いされることが通常です。
そして、買ってきたこの酒を飲み仲間と1つのコップで順々に回し飲みしたりします。
でも、このヤシ酒も大都市ではかっこ悪いとか田舎っぽいと思われるのか、
だんだん飲む人が少なくなっているようです。
特に都会のお金持ちの若い年代の人はビールや国産の安いウィスキーを好む人が多いようです。
しかし、ここリロアンではやはり圧倒的に安いトゥバが一番人気の様に見えます。
ところで、このヤシ酒、昔バリ島の人から聞いたところでは、
雨期より乾期の方がおいしいとのことでした。
ならば、これだけ雨の降っていない現在、とっても美味しいトゥバが飲めるのでは?
これぞ、究極のヤシ酒か?
ぜひ、興味のある方はチャレンジしてみてください。
(でも、体調管理は自己責任でお願いしますね。)
では、もう1種類の蒸留したヤシ酒ですが、
中近東やインドネシアではアラック(ARAK)と呼びます。
このアラックがアルコールの語源になっていると言われています。
ここフィリピンでは、ランバノグ(LAMBANOG)と呼ばれていますが、
ここセブではあまり飲まれていないようです。
私はセブの巨大ショッピングモールの中にある、
旅行者向けのお土産物店で売られているとても高額なものしか見たことが有りません。
この蒸留酒は元が甘い香りのするヤシ酒だけあって、
とても香りが良くおいしいお酒なのに、なぜここでは一般的でないのか大変不思議です。
バリ島などでは、沖縄の泡盛の蔵の様にいくつもの造り酒屋があって、安く飲めるのに・・・。
どなたか、この蒸留ヤシ酒を安く売っているところをご存知の方がいたら教えてください。
ところで、トロパラではヤシ酒は販売していませんが、
マンゴー果汁が入った本格リキュールを引き続き販売しております。
とてもステキな絵柄が描かれている缶に入っているとてもおいしいリキュール酒です。
では、今回はこのへんで・・・・・
あぁぁ~~今夜も酒がうまいジーサンでした。
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